GIMP で霞みを除去する

かすんだ写真をクリヤーにする「かすみ除去」、Lightroom などでは「 Dehaze 」として一つの機能となっていますが、GIMP でも同様のことができます。
ここでは GIMP を使い、網戸越しで写したため白っぽくなった写真をきれいに修整してみます。また最後に Lightroom で、同じ写真を「 Dehaze 」できれいに修整して比較してみました。

GIMP でかすみを除去する
下左が霞んだ写真で、右がかすみ除去した写真です。
 

１．自動レベル調整
レベル調整（白、黒、中心レベル）を手動で行えばより良く調整できると思いますが、自動調整でも十分です。メニューの「色」から「レベル」をクリック。開いた「レベル」画面で、チャンネルは「明度」を選び、「自動調整」をクリックし「OK」
画像のレベルが調整されます。

２．見かけの解像度を向上させる
霞んだ写真はピントも完全ではないことが多いと思います。「アンシャープマスク」を施してきりっとさせましょう。メニューの「フィルター」から「強調」→「アンシャープマスク」。
「アンシャープマスク」画面が開きますので、水平・垂直のスライダーを動かして画像の中心となるような場所を表示して、「半径」と「量」を変えて望みの解像度の写真とします。「プレビュー」を入り切りしながら画像の確認を行うとわかり易いです（この写真では半径３４、量は０.５０）。

元写真と半径を変えての画像

【 Lightroom でのかすみ除去】
同じ写真を Lightroom でかすみ除去してみました（私の Lightroom ではかすみ除去は プラグインを使って行うものです）。
メニューの「ファイル」から「プラグインエクストラ」と進み、「Dehaze Control 」をクリック。開いた「 Dehaze 」画面でスライダーを動かして調整します。

この写真では下図のようになりました。

Lightroom と GIMP の比較（左   Lightroom、 右  GIMP ）