写真は自分見た通りには写りません。写真を自分のイメージに近づけるには写真修正(フォトレタッチ)の作業が欠かせません。
GIMP を使って簡単にできるフォトレタッチをやってみましょう。下図のように神社の朱色を濃くして、コントラストを強め、メリハリのある写真補正にしてみます。
1.神社の朱色を見た感じに近づける
1)元写真をGIMP に読み込み、強調したい朱色の範囲を大まかに選択する。
ツールの「自由選択」で建物部分を大まかに囲い選択範囲とする。
2)選択の境界線をぼかす
選択範囲内を補正するので境界線をぼかし、急激な変化を減らす。ぼかしの量は少なくとも画面横幅の1%以上とする。
3)朱色を強調する
メニューの「色」から「色相-彩度」と進み、色相-彩度画面を開く
「色相-彩度」画面で、R(赤)を選択し、彩度を高め輝度も若干明るくして神社の朱色を強める。選択を解除する。
2.明るい所をより明るく、暗い所をより暗く
レイヤーを2回複製し、レイヤーモードをスクリーンとオーバーレイにして、明るい所はより明るく、暗い所はより暗くして、写真にメリハリを付ける
1)レイヤーの複製を作る
元絵レイヤーを2回複写して、合計レイヤーを3個とする。
名前を変更する。レイヤー名は「スクリーン」と「オーバーレイ」とする。
レイヤーを右クリックし表示されたメニューから「レイヤー名の変更」を選び、レイヤー名の変更画面で名前を変更する。
2)レイヤーモードを変更する
レイヤー「スクリーン」のモードは「スクリーンに」、レイヤー「オーバレイ」のレイヤーモードは「オーバレイ」にする。
3)レイヤーの不透明度の調整
明る過ぎる場合は「スクリーン」レイヤーの不透明度を下げる。反対に暗すぎれば「オーバーレイ」レイヤーの不透明度を下げる。
この例では「スクリーン」レイヤーの不透明度を80%程度に下げた。